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健全な精神=健全な肉体?

「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われているように、メンタルヘルスの向上には健康的な生活習慣が欠かせません…と言いたいところですが、実は「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉は誤訳であると言われています。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉は、古代ローマの風刺作家で弁護士でもあったデキムス・ユウニウス・ユウェナリス(Decimus Junius Juvenalis, AC60- 128)が風刺詩集に書き記した「You ought to pray for a healthy mind in healthy body.」 (原文ラテン語の英訳)という言葉が由来となっています。

専門家によれば、この言葉が含まれている詩では人間の欲しいものがどれだけ分不相応であるか、神様に誰もがお願いする「富・権力」「長寿」「美貌」をあげその不毛さを嘆くものだといいます。

朝起きて日光を浴びるなど、規則正しい生活はうつや不安障害等の治療にも有用であることは研究や統計データでもはっきりと示されています。

また健康的な生活習慣には、定期的な運動〔有酸素運動(ウォーキング、水泳等)、ストレッチ等〕栄養バランスのとれた食事十分な睡眠等といった要素がありますが、これらの生活習慣を保つことで高血圧や生活習慣病の予防に加えて、ストレス耐性の強化や気持ちの切り替えのスムーズさにいい影響を与えていることがわかってきています。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」というのは誤訳ではありますが、殊にメンタルヘルスの観点から言えば、 核心を突いた言葉なのかも知れません。

心の健康を維持するための基本的な考え方 健康=身体的なものだけではなく、総合的なものであるとの考えから、日常生活や習慣を重視した 全人的なアプローチは非常に重要です。

運動や食事、喫煙、飲酒などの生活習慣行動、感情のコントロールなどの問題に対して有効なセルフケアを行い、メンタルヘルス不調への早期対応が身体と心の健康を維持する上で必要となります。

身体と心の健康を保つ生活習慣

・適度な運動を習慣化する
適度な健康な身体と心を維持する上では、適度な運動も必要不可欠です。運動して汗をかくことでストレスに反応するノルアドレナリンという脳内物質が活性化され、ストレスを軽減させてくれます。また、ドーパミンなど快感をもたらす脳内物質も活性化され、モチベーションの向上にも繋がりますので、毎日意識して身体を動かすようにしましょう。

・バランスのとれた食べ方をする
心身の健康を育むためにはバランスのとれた食事・食べ方が欠かせません。食生活の乱れは生活習慣病にも繋がるため、欠食や間食は避け、やけ食いにも注意して栄養バランスのとれた食事を3食しっかりとりましょう。アルコールも我慢しすぎるとストレスになるため、飲まないのではなく、上手に飲むことがポイントです。

・休養をとる
身体と心の健康を維持するためには、しっかり睡眠をとって疲労回復を図り、明日への鋭気を養うことが大切です。また、休養と言っても単にゴロゴロして過ごすのではなく、リラックスして自分を見つめたり、趣味やスポーツなど夢中になれることをやって時間を過ごしたりすることで、心身を整えることができます。喫煙も嗜む程度なら問題ありません。身体と心の健康を維持するためには、目的を捉えて効果のあるアプローチをすることが大切です。

体質を変えると言っても、変わる所もあるし変わらない所もあります。体質というと生まれながらの体質がありますが、これは変わりません。生まれてから不自然な生活を続けたために本来の姿からはずれて偏りを生じた体質は、生活を自然な方向にもどすことによって変えることができます。体質改善というのは生まれてから後に生じた偏った体質を改善する意味です。


生まれながらの体質とは、太る体質、痩せる体質、又は筋肉質などの事です

また、遺伝的な病的素因も生まれながらの体質です。例えば糖尿病になりやすい体質とか、高血圧になりやすい体質です。これらの体質は、変えることは出来ません。 しかし、生まれて後に作った体質は変えることが出来ます。不自然な生活と言っても、特に大きな影響を受けるのは食生活です。食べ物、飲み物で体が作られますから、これらを偏って摂取していると、体は段々と異常を来してきます。

例えば米を食べるかわりに、酒を飲んだり、砂糖で糖分を取ったりしていると食事の内容が不自然なものになります。これを毎日続けると体質が段々と変わってきます。 

このように自然の生活から離れて不自然な生活をし、それを続けた時に、体質は悪くなってきます。それでは何が自然な姿かということになりますが、自然な食生活というのは、その土地で長年行ってきた生活を参考にして考えるのが妥当でしょう。

体調が悪いと感じる人で、食生活に問題があれば、それを見直し、食生活を変えることによって、体質を変えることが出来ます。食生活による体質改善は、血の質を変え、次に細胞の質を変えることです。血の質は食生活を変えれば、すぐに変えることが出来ます。

しかし、細胞の質を変えるのは時間がかかります。細胞の質を変える時間は人によって様々です。私の治療経験から言うと成人の場合、2年が一つの目安になります。年の若い人はもっと早い人もいます。

食べ物を変え、血の質が改善されてくると、症状が改善されます。気分的には病的状態が治ったような気分になりますが、これは症状が改善されただけで体質改善にはなっていません。しかし、血の質が変って症状が良くなると、治る可能性があることを感じてうれしくなるものです。

でも、もう良くなったと思って生活を元にもどすと、又症状がぶり返してくるので、やっぱり治っていないとがっかりしますが、それでも治るかもしれないという気持ちは出て来ます。それで又、気を取り返して食養生を始めると今度は、ゆっくりと体質が変わって来ます。この時は細胞の質が徐々に変わっている時です。これを続けていると段々と希望が見えて来ます。

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